電子辞書と電子書籍

シンです。あれほど暑かった日々が嘘のように涼しくなり、やっと秋の訪れを感じる季節になりました。特に朝晩は涼しいのを通り越して寒い位の日もありますので、みなさん体調には気をつけてください。

さて、先月の私のブログの最後で触れた、4万円台のAndroid Tabletですが、あれから少し値下がりしてついに4万円を切ったこともあり、思い切って買うことにしました。その代わりにi-Padとキーボード付きのAndroid Tabletは手放すことになりましたが、いい買い物ができたと思います。この使用感については、まだ使い込んでいるとはいいがたいので、いずれまた近いうちにご報告したいと思います。

さて、今回のブログは、ちょっとAndroid Tabletからは離れて、電子辞書(携帯型)のお話です。先ほどのTabletを購入して間もなく、今度は中古の電子辞書でどうしても欲しいのがあったので、お金もないのに、またまた買ってしまいました。そこで今回のブログはこの電子辞書と電子書籍の関係について取り上げたいと思います。

1.最近の電子辞書の傾向

最近の電子辞書は、画面はカラー液晶が当たり前になり、数年前はカラーのものが珍しかったのと比べると、格段に進歩しています。また、青空文庫などのテキスト形式の電子書籍もあらかじめ内臓していて、すぐに読める機種もあります。さらに、micro-SDカードに自分の好きなテキスト形式の電子書籍のデータを転送してやれば、自分の好きな電子書籍も読むことができます。

私もこれまでにも電子辞書は何個か購入して持っていましたが、最近の電子辞書に比べると、機能やコンテンツの内容の面でかなり劣っていたため、最近はほとんど使わなくなっていました。
中には数年前としては珍しく、カラー液晶を搭載し、テキスト形式の電子書籍が読める機種もありましたが、内蔵している辞書が物足りず、また充電池の持ちも悪かったため、ほとんど使わなくなり、他の英語に特化した電子辞書についても、これはテキスト形式の電子書籍が読めないので、ただ単語を調べるだけしかできず、これも間もなく使わなくなっていました。

そんなわけでしばらく電子辞書にはあまり興味がわかなかったのですが、久しぶりに進化した電子辞書を見て、これなら使えそうだと思って購入した次第です。

2.電子辞書で電子書籍を読むメリット

もちろん、Tablet端末に比べれば、画面は圧倒的に小さい上に、e-Pub形式の電子書籍も読むことはできませんが、何と言っても、電子辞書の強みは、Tablet端末に比べて圧倒的に強力な辞書を複数内臓している点です。特に英語系の電子辞書の充実ぶりは目ざましいものがあり、英文の電子書籍を読む際には、難しい単語が出てくるようなものでも、載っていない単語の心配がなく、しかも複数の辞書で結果を比較することも可能です。これはTablet端末ではまだ真似ができない芸当だと言えるでしょう。

今回私が手に入れた電子辞書も、英語系の辞書に特化したモデルで、英語系に関してだけでも、英和大辞典が2冊、英英辞典が3冊、和英・類語・熟語その他の英語辞典が13冊と、これら全てを仮に紙の書籍で買うとすると、とても電子辞書1個の値段では買えないばかりか、買ったとしても重くてかさばり、持ち歩く気にすらならないでしょう。

もちろん、電子書籍を読む際に主として使用するのは英和・英英辞典ということになりますが、電子書籍を開いて「ジャンプ」機能を使ってある単語を調べると、自動的に複数の辞書の結果が並行して見れるので非常に便利です。これに比べると、Tablet端末での辞書引きは、電子書籍閲覧アプリが対応した辞書に限られ、自分の好みの辞書を選ぶ余地がないという点で不満があり、この電子辞書の辞書引きの快適さに慣れると、いくら画面が大きくて読みやすくても、Tablet端末での読書には戻れない気がします。もちろん、その電子書籍の読書中に、未知の単語があまり出てこない、もしくは出てきてもあまり難解な単語ではない、という場合には、Tablet端末での読書でもいいとは思いますが。

3.電子辞書で電子書籍を読むデメリットとその解決策

電子辞書で電子書籍を読むデメリットは、Tablet端末に比べて画面が小さく読みづらいということはもちろんですが、一番の問題は、テキスト形式の電子書籍しか読めない点でしょう。青空文庫で入手できる電子書籍はテキスト形式のものがほとんどなので、問題ありませんが、e-Pub形式のもので気に入ったものがあった場合、どうすればいいでしょう。

実はe-Pub形式の電子書籍はテキスト形式に変換することができます。もちろん、変換したテキスト形式のものを再配布するような行為は、たとえ著作権切れで無償の電子書籍であっても、元のe-Pub形式の作成者に対する権利に抵触してしまいますので、あくまで個人使用目的に限っての話になります。ただ、e-Pub形式をテキスト形式に変換するアプリというのは意外に少ないようで、私が知る限り「calibre(キャリバー)」というアプリぐらいではないでしょうか。逆に今はe-Pub流行りなのでテキスト形式からe-Pub形式に変換するアプリというのはいくらでも見つかるので困ったものです。このcalibreというアプリは無償で使用でき、メニューも日本語にも対応しているので使い方は難しくありません。これをインストールすると、e-Pub形式のファイルを閲覧することももちろんできるようになります。

テキスト変換するには、まず変換したい電子書籍(e-Pub形式、kindle形式など)をcalibreに取り込む必要があります。これは「本を追加」というアイコンをクリックして行います。取り込みが完了すると、その本がcalibreのタイトルリストに追加されます。次に変換したい本をそのリスト上で選択し、「本を変換」というアイコンをクリックし、「出力フォーマット」で「TXT」を選ぶと変換されます(テキスト形式以外にも、kindle形式など様々な変換ができるようです)。ただ、私の旧式のパソコンではこういった一連の動作がけっこう重く感じられたので、パソコンは高速なものの方が使用は快適かも知れません。
変換されたテキストは、パソコンのCドライブに「E-books」というフォルダが作成され、その中にできるようです。

4.calibreによるテキスト変換の問題

これでめでたく電子辞書に転送して読めるぞと思ったら、よく見ると変換した英文のテキストの中に漢字が入っているではありませんか。元のe-Pubの電子書籍を開いて該当部分を調べてみると、全角ダッシュ(m-dash)「――」が「窶」という文字に化けています。これだけなら話は簡単なのですが、全角ダッシュの直後の最初の1字も化けてしまっています。たとえば次のように文字化けすることがわかりました。

a→蚤、b→巴、c→把、d→播、e→覇、f→杷、g→波、…

(例:「窶巴ut ~」と文字化けしていれば正しくは「――but ~」)

しかし、この文字化けには規則性があるので、元のe-Pubの電子書籍と引き比べて一度調べておけば、次からは一気に置換できそうです。ちなみに、テキスト変換時の「出力エンコーディング」という設定で「utf-8」というのを選んだ時だけこういうふうに変換され、他の「ascii」と「Shift-jis」などの形式で変換すると、これらの文字は全て「?」になってしまいます。ただ、これでは元の状態に復元のしようがないので、現状では「utf-8」という形式で変換した後、先ほどの変換テーブルで一括で置換するほかなさそうです。おそらく、この文字化けはパソコンのOS環境が日本語であるため起きるのであって、OSが英語またはヨーロッパ言語の環境では起きないのではないかと思われますが、残念ながら、当方にはその環境がないので、検証のしようがありません。

おわりに

最近の電子辞書の進化を「ガラパゴス的進化」と評した文章をネットで見ましたが、言いえて妙という気がします。電子辞書は最近では中・高校生が当たり前のように使っている関係からか、あくまで単独での使用に特化しているため、パソコンとの連携という面ではまだまだ未発達ですが、単体の端末としてはほぼ完成されてきたのではないかというのが実感です。この先、電子辞書がどういう方向に進化して行くのか、辞書好きの私としては大いに気になるところです。では、今回はこの辺で。

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