パソコン今むかし

シンです。まだ梅雨も明けないというのに、もう真夏のように暑い日が続いています。私はといえば、週末になると扇風機をあわてて引っ張り出したり夏の準備に追われていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。さて、今回はちょっと私の趣味に関する話題で恐縮ですが、「パソコン今むかし」と題してお送りします。

私のパソコンの遍歴 -萌芽(ほうが)期-

私が初めて自分の給料でパソコンを買ったのは1993年の暮れぐらいではなかったかと思います。当時会社で使用していたパソコンというのは、それまで国内のパソコン市場をほぼ独占してきた某大手電機メーカー製の俗に言う「PC-○○」という機種でしたが、個人のパソコンとして考えると、家で仕事をするつもりで買うわけでもなし、それではあまり面白くないので、まだ出現して間もない「IBM-PC/AT互換機」と呼ばれるパソコンを選択しました。それは某大手家電メーカー製で当時流行りの「マルチメディアパソコン」でした。かれこれ20年以上も前のことで、手元に現物のパソコンはおろか、資料も何も残っていないので記憶もきわめてあいまいですが、今のパソコンから見れば本当におもちゃのような性能しかないのに、20万円以上した記憶があります。しかし、当時はこれが当たり前の相場だったのです。

私が買ったパソコンがマルチメディアと銘打っていたのはアナログTVチューナーとビデオキャプチャーボードを搭載していたためで、当時としてはかなり豪華な仕様だったと言えるでしょう。しかし、ハードウェアの性能の限界から、作成できる動画はVGA画面(640×320ピクセル)の半分以下の大きさで、十数分も連続して録画すると、もうハードディスクが一杯になってそれ以上は録画できませんでした。当然ドラマやアニメの一話分すら録画できないので、テレビのコマーシャルやドラマのオープニング等を録画できる程度の極めて非力なマルチメディアパソコンでした。

私のパソコンの遍歴 -Windows95発売以降-

その翌々年にはWindows95が発売され、空前のパソコンブームが到来しました。しばらくすると一体型パソコンの拡張性のなさという壁に突き当たり、もっと拡張性のあるパソコンへと買い替えざるを得なくなりました。モニタは17インチとなり、パソコンの性能もやや上がりましたが、テレビの一番組を丸々録画できる性能のビデオキャプチャーボードも、それに見合った性能のパソコンも、まだまだ一般に手の届くような値段ではありませんでした。

この数年後に初めて自作パソコンの世界に足を踏み入れることになりました。最初は俗に言う「ベアボーン・キット」と呼ばれるもので、ケースとマザーボードがセットになっていて、これに自分が選んだCPU、ハードディスク、メモリーを組み合わせて自分の好みのパソコンに仕上げるというものです。当時から大手電機メーカー製のパソコンが自分にとって不必要なアプリケーションばかりをおまけに付けて不当な高額で販売されていることに大いに不満をもっていた私にとっては自分の好みのパソコンを安く手に入れられるということで、大変画期的なものだったと記憶しています。

私のパソコンの遍歴 -マルチメディアパソコンの完成期-

それからしばらく後、ビデオキャプチャーボードはかなり進歩し、Video-CD規格(MPEG1)の動画を作成できるものが登場しました。わかりやすく言えば、現在のDVDの前進で、CD-Rに動画を記録するものです。これによってようやく1時間ほどの動画をCD-Rに記録することができるようになり、ドラマ一本分、30分のアニメだと2話分をなんとか記録できるようになりました。まだ約2時間の映画1本分にはまだ足りませんでしたが。ただ、このビデオキャプチャーボードはパソコンのハードウェアをあまり必要としない代わりに大変高価で、パソコン本体一台分くらいの値段がしました。私は結局誘惑に負けて大枚をはたいて買ってしまいましたが。

それから数年後、ようやくDVD規格(MPEG2)の動画を記録できるキャプチャーボードが発売されましたが、これはパソコンの側にもかなりのスペックを要求するものとなりました。高速なCPU、大容量メモリ、大容量ハードディスクがなければ動画の取り込みはボード側の力で何とかなっても、その後の編集作業が恐ろしく時間がかかってしまうためです。しかし、それからのパソコンの進歩はすさまじく、あっという間数年で大容量の動画を短時間で編集できるレベルになってしまいました。これでようやく、2時間強の動画をDVD-VIDEO形式で記録できるようになり、私の理想とするマルチメディアパソコンが実現したわけですが、当たり前に実現してしまうと何故かちょっとさびしい気がしたものです。事実、これを機に私のパソコンに対する視点は最先端の高性能の追求ではなく、コストパフォーマンスの追及へとシフトして行くことになりました。

私のパソコンの遍歴 -ショップブランドパソコンの登場-

パソコンでDVDが作成できるようになる少し前位から、いわゆる「ショップブランド」のパソコンが出回り始めました。これは、家電メーカーでないパソコンショップが独自に部品を組み合わせ完成品を販売するもので、余分なおまけのアプリがついてこない代わりに同一性能比で家電メーカー製よりもかなり割安でした。また、パソコンの自作ではしばしば問題になる、部品の組み合わせによる「相性」の問題もショップ側で検証して保証書付きで販売してくれるので、メモリなどの部品を自分で買ったはいいが、いざ組み立ててみるとうまく動作しないといった部品間の相性の悪さという問題がクリアされているので、パソコン組み立ての初心者でも安心して購入できるものでした。しかもOS(当時はWindows XP)が単体で買うよりも安くつくのも魅力でした。

このショップブランドのパソコンは何年かしてメモリやハードディスク、場合によってはCPUも自分でさらに増設、交換することが家電メーカー製のものに比べて容易で、1からパソコンを組み立てるというのは敷居が高いと感じていた人にとっては自作への第一歩となっていたように思います。私もこれまでに2~3台はこうしたショップブランドのパソコンを買っています。

私のパソコンの遍歴 -さらに安価なパソコンを求めて-

パソコンに搭載されるOSがWindows XPになって以降は、自分で部品を集めてパソコンを組むよりも、ショップブランドのパソコンを買った方がOSの値段を含めると割安になるというのが一般的になってしまいました。そこでショップブランドのパソコンよりもさらに安いパソコンを求めると、中古の部品を使ってパソコンを組むという選択肢しかなくなるわけです。幸い、最近ではパソコンショップに行くと中古の部品がかなり豊富に出回り手に入りやすくなっているので、それを組み合わせれば新品のショップブランドのパソコンよりも安く自作できるというわけです。以前に比べると、規格の統一が徹底してきたため、メモリなどの部品の相性の問題も起きにくくなっており、あまり組み合わせに神経質になる必要もなくなりました。しかし、最近はとにかくCPUメーカーの主導による規格の変更がめまぐるしく、せっかく買った中古の部品があっという間に2世代~3世代前の型になってしまうということがよくあります。もともと中古の部品に最新式のものはほとんどないので、これは中古の部品の宿命と言えばそれまでですが、部品を安い時に買いだめなんてわけにはいかない時代になってしまいました。

終わりに

今回、こうして長々と自分のパソコン履歴を振り返ってきたのは、最近中古で手に入れた某海外メーカー製のパソコンがOS(Windows7)込みでたった5万円ほどなのに恐ろしく高性能なものだったからです。なんだか年寄りの昔話みたいですが、昔に比べると、本当にパソコンは高性能で低価格になっていることをしみじみ感じます。私がこれまでにパソコンに費やしてきた金額を考えると空恐ろしくなりますのであまり考えないことにしていますが、今の時代、自作で中古の部品を集めてパソコンを作るよりも、中古のパソコンを一台買ってしまう方がさらに割安になっている感があり、自作パソコンのファンとしてはちょっと残念な気がしますが、これも時代の流れなのでしょうか。では、今回はこの辺で。

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