呉座勇一 著「応仁の乱-戦国時代を生んだ大乱」を書評してみました。

こんにちはhisaです。寒中お見舞い申し上げます。
今回は、昨年購入し、そのままになっていた本を久々に読んだので私なりに書評してみました。
呉座勇一 著「応仁の乱-戦国時代を生んだ大乱」です。

 応仁の乱というのは、歴史の授業等で聞いたことがあると思いますが、内容を把握している方は少ないのではないかと思います。hisaもその一人で、この本を読んだ後ネット等で復習する事でなんとなく理解した次第です。

呉座勇一 著の「応仁の乱」は、興福寺の僧侶
経覚『経覚私要鈔』
尋尊『大乗院寺社雑事記』
が残した日記を参考に書かれた本です。

内容は
第1章 畿内の火薬庫、大和
第2章 応仁の乱への道
第3章 大乱勃発
第4章 応仁の乱と興福寺
第5章 衆徒・国民の苦闘
第6章 大乱終結
第7章 乱後の室町幕府
終章 応仁の乱が残したもの
で構成されています。hisaなりにあらすじを書いてみました。室町幕府はなぜ自壊したのか―室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(1467~1477)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされています。戦国乱世の序曲とも評されますが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか―。日本史上屈指の大乱を読み解く作品です。

 主人公「畠山義就(はたけやまよしひろ)」は、12歳の時父親の畠山持国から家督の相続を告げられます。畠山家は、室町幕府で管領職(斯波・細川・畠山)を務める家柄で河内の国など4か国を治める守護大名でした。父、持国が亡くなると家を継ぎ、幕府の重鎮となります。
 1457年(長禄元年)10月に将軍より、「土一揆」といって借金の帳消しなどを求める民衆や地方武士等による暴動を鎮めるように命じられます。
 しかし義就の思惑としては地方の勢力を味方につけ家や幕府を盛り立てられないものかと鎮圧しませんでした。
 この行為に現職の管領細川勝元は、畠山家の力を削ぐため、義就を追放し、いとこの政長を当主にします。追放された義就はその後、山名宗全と同盟を結び、5千の兵を引き連れ、再び上京します。
 そして、都を制圧し、勝元から実権を奪う事に成功します。さらに、義就は畠山家を攻め、当主政長を追放し、幕府の重鎮にも復帰します。
 応仁元年(1467年)に細川勝元の軍が山名宗全の館を4万の兵で襲い掛かり、都で争いがはじまり、さらに今まで中立を保っていた室町幕府8代将軍足利義政が細川の軍に味方についたのです。山名宗全と畠山義就は反逆者の扱いを受けてこれで、戦いは終わるはずでしたが、幕府内での地位に不満を持つ守護大名の大内政弘が山名・畠山軍に加わります。その結果、戦いは長く続くことになりました。さらに室町幕府8代将軍足利義政の継嗣争いも加わって、ほぼ全国に争いが拡大しました。
 細川軍16万、山名・畠山軍11万の兵が5年にも及ぶ戦いが続きます。その後、和睦の話が持ち上がるものの、細川勝元と山名宗全が亡くなり、将軍足利義政も隠居し、9代将軍に足利義尚(9歳)が就任します。幼少の将軍がこの戦いを治める力などなく、そんな状況の中で新将軍の母親である日野富子が行動を起こします。富子は豊富な資金を使い武将達に利息を取って金を貸し付け、兵を引く様に求め、戦いを終わらせようとします。ところが、畠山義就は従いませんでした。そこで富子は大内政弘に細川家と対立していた瀬戸内海などの利権を認め、さらに幕府での大内の地位を高めました。その結果、大内は目的は達したとして兵を引きます。この事により11年にも及ぶ戦いは収束しました。
 ただでさえ権威が失墜していた将軍の権威がさらに失墜してしまうことになります。また細川政元が幕府の実権を握り、将軍の追放・擁立に係わるようになりました。そして有力守護大名も衰退の一途を辿ることになります。この大乱の影響は地方の動乱を呼び起こし、力を蓄えた国人(地方の豪族)が守護大名に取って代わり下剋上をもたらしました。
 畠山義就はその後、河内の国へ戻り、幕府に影響を受けない独立国を作ることになります。当時、「足軽」という身分の兵は手当等は少なく、略奪等が黙認されていました。義就は税を徴収し、その財源をもとに足軽に給与を支給し、民衆の支持を得ます。これは、当時としては、初めてのことであり、後の戦国大名を生み出すきっかけを作り出したと言われています。

 以上が大まかなあらすじです。本の中では、登場人物があまりにも多くて把握しにくいのですが、畠山義就を中心に絞ることでほぼ大筋は理解することができると思います。機会があれば読んでみてはいかがでしょうか。

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