しまなみサイクリング入門(1) 序章

 尾道のことをたらたらと書いてきましたが、尾道と密接な関係にあるのが「しまなみ海道」です。というより愛媛県との県境の生口島まで広域合併で尾道市になりましたので、しまなみ海道の半分は尾道市ということになります。

 ガイドのサイトは多くあり情報は豊富なのですが、ここでは初心者の素人目線から始まって徐々に成長しながら、しまなみ海道サイクリングの醍醐味について連載してみようと思います。

 

しまなみ海道の推奨サイクリングルートの概要

 まずは尾道側から見た「しまなみ海道」の推奨されているサイクリングルートの概要について書いてみます。

  自動車で通る西瀬戸自動車道と同一ルートなのはおおむね橋の部分だけで、それぞれの橋にアクセスする取り付け道を出ると各島で自動車に怯えたり、足が攣るほどの坂のない比較的自転車で走りやすく負担の少ない一般道を通る事になります。

 多くは海沿いのルートを走り爽快なのですが、因島と大島では島をショートカットするためにアップダウンのある内陸部を走るところがあります。

 また6つの大きな橋を渡ることになりますが、下に船が通る関係でそれぞれ高度差50m前後の取り付け道を登って下るを繰り返すことになります。登り坂はしんどいと思ったら無理して漕ぐより素直に押して歩いても取り付け道は1kmちょい位の事ですので時間的にはそんなに変わりません。

尾道市街から向島へ

 最初の注意点として向島とをつなぐ尾道大橋は歩道の中に橋を支える太いワイヤーが通って人が歩くにしても非常に狭く自転車は走行不可で、また車道の走行は危険ですので絶対に渡らないように。

 推奨ルートで向島に渡るには自転車込み110円の渡船で尾道水道を渡ります。この先のルートは通称ブルーラインという水色のラインに沿って今治に向かい走ることになります。

 

向島から因島まで(11.5km)
 今治まで75kmとブルーラインで表示されビビりますが、最初は市街地、後半は風光明媚な海沿いの勾配のない快走ルートで足慣らしします。

 体力差のあるファミリーなどでしたら尾道でレンタサイクルを借りて因島大橋を渡って、Uターンして帰ると約20kmほどのミニトリップとなり無理なくしまなみ海道気分が味わえると思います。

 因島大橋に上がる手前は、ハワイに来たと錯覚するような「立花食堂」を中心にリゾート化が進んで行楽気分も味わえます。

因島大橋:橋長1270m。大型船が通るために桁下の高さが50mある長大な吊り橋です。車道の下に自転車歩行者道が通る2層構造になっています。)
因島から生口島まで(12.5km)
 因島大橋を降りてすぐに「因島大橋記念公園」というキャンプや海水浴・プールなどファミリーレジャーにうってつけの公園が有ります。この時は小早を漕いでいるところも見られました。

 この公園からしばらく海沿いですが、島をショートカットするため中間のフラワーパーク辺りからはアップダウンのある内陸部、後半は海沿いの平坦な商業施設が充実した市街地を走行しますが少し車にも注意が必要です。

生口橋:橋長790m。完成当時は世界最長の斜張橋でしたが、今でもその優美な姿は変わらず、多々羅大橋など後の長大橋にここでの技術が生かされているそうです。)

生口島から大三島まで(16.2km)
 ほぼ海沿いで勾配のない快走ルートで途中の瀬戸田で耕三寺、平山郁夫美術館、国宝指定の向上寺、昔の面影の残るしおまち商店街などの観光も。後半の海沿いも風光明媚です。

 多々羅大橋の少し手前のサンセットビーチでも自転車のレンタルをしていますので、ファミリーでしたら、ここから大三島や逆に瀬戸田に向かってミニトリップをスタートすることもできます。

多々羅大橋:橋長1480m、ここも完成当時は世界最長の斜張橋でした。推奨サイクリングルートのほぼ中央に位置し県境の橋です。)

大三島から伯方島まで(5.4km)
 多々羅大橋を渡って直ぐの道の駅「多々羅しまなみ公園」にサイクリストの聖地の碑あり。愛媛県で一番大きな島の割りに推奨ルートで通る部分は東岸をかすめるだけで短いけれど海沿いの真っ直ぐな快走ルートです。大三島橋:橋長328mのアーチ橋で、しまなみ海道の中では最初に架けられた橋です。)
伯方島から大島まで(5.9km)
 大三島同様に走行する部分は短いけど造船所辺りにちょっとした勾配あり。道の駅「伯方S・Cパーク」で塩ソフトを食べるのがトレンド。愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」が随所に見られます。周囲にコンビニやドラッグストア、ホームセンターなど充実しています。

伯方・大島大橋:橋長1165m、途中の橋脚部分で見近島という無人島に下りることができます。)

大島から今治まで(17.7km)
 伯方・大島大橋を降りて始めのうちは小説「村上海賊の娘」の舞台となっている能島と流れの速い潮流を見ながら風光明媚な海沿いの快走ルート。暫くして延々とアップダウンの内陸ルート、ラストで海が見えたと思うと直ぐに来島海峡大橋になる。最初は景観の良くない内陸部のしんどさで嫌いになる島だが、再訪して推奨ルート以外を回ると大好きになる不思議な島。来島海峡大橋手前の道の駅「よしうみいきいき館」では来島海峡の観潮船に乗ったり、海鮮バーベキューが楽しめます。

 (来島海峡大橋:橋長4105mに及ぶ三連吊り橋で、途中の馬島にエレベーターで降りることができます。)

(下の全景写真は、せとうちシープレーンから撮ったものです)ゴールの今治市側(尾道からの通しで69.2km)では来島海峡大橋を降りて直ぐに四国側のサイクリング拠点「サンライズ糸山」で一休みです。今治駅まで行くのでしたらあと5kmほど走るようになります。

 尾道側から見た通しの概要は上記のような感じで、片道約70kmに及びます。

自転車の確保

 まずはサイクリングの相棒、自転車の確保ですが、乗り物好きの私の場合は自前のそこそこ走れて小さくたためる自転車が数台あって、電車や車で尾道にアクセスできます。

 しかしこれは好き者のすることで、実際の多くの方々のケースではレンタサイクルを利用されるのが一般的です。

 普通のファミリーの方は尾道港の駐車場のところのレンタサイクルを利用されているようですが、ロードバイクをご所望の方は、ONOMICHI U2内の「ジャイアントショップ」かアーケード街の「レッドバイシクルズ」でレンタルできます。レッドの方は何度か伺いましたが、カープと自転車愛に満ちて、古い自転車にも造詣のある頼りになるご主人です。

自分に合ったプランを考えよう

 一応自転車の用意が出来たとして次に進みます。ファミリーや仲間内のグループでのサイクリングや気ままな一人旅も有ったりしますが、何も全コースを走破しなければいけないわけではありませんので、無理せず行ける所まで行って、戻ってくるケースが多いと思います。

 私の場合は、体力的な属性では半世紀以上生きてきた運動音痴のロートルで、ピチピチの格好でロードレーサーでかっ飛んでいく方々を横目で見ながら走っては止まって写真を撮る普通のオジサンです。

 過去に京都の鞍馬や和歌山の高野山に電車で上がって、自転車で下ってきたりして一日に50kmほどは走った経験がありましたので、ステップアップで70kmを目指してみようと考えました。

 そんなオジサンが初しまなみ海道で思いついたプランは尾道駅前から自転車を持ち込める高速バスの「しまなみサイクルエクスプレス」で今治側に一気に向かって、前述のルートを逆方向で走り尾道に戻ってくる作戦です。これなら広島県在住でしたら日帰りで収まります。

 このバスは自転車の積載は予約が要りますがロードサイクルでも前輪を外すだけで専用の袋に入れなくても積み込めるのがメリットで、今治駅まで2250円です。

 一日3便あるのですが、始発便が朝の7時出発と早いのが玉にキズです。私の家からの始発電車で乗り継ぎ5分というタイトな設定で駆け込みましたが雰囲気的に他の自転車の積み込みもあったりして予約していると多少は待ってもらえる雰囲気でした。

 バスは尾道駅から新幹線の新尾道駅を経由して、新尾道大橋から西瀬戸自動車道を進みます。生口島では多々羅大橋が見えるパーキングで大休憩があり、ここから乗り込んでこられる乗客もあります。

 多々羅大橋を渡ると愛媛県にはいります。この時は今治駅まで行かず、下右の写真の来島海峡大橋の途中の馬島バス停で下車しました。尾道駅を7時に出て70分ほどであっけなく到着です。

 ここで自転車を展開して今治に向かって少々走って橋を渡りきり四国本土に入ります。ここを下った所に四国側のサイクリング拠点の「サンライズ糸山」があります。ここでもレンタサイクルを貸し出していますが連休などでは家族連れで長蛇の列になっています。
 まずはここの「風のレストラン」で窓から来島海峡大橋を眺めながら焼き魚メインの地産地消「島宿の朝ごはん」650円なりで腹ごしらえします。


 さあ、これから尾道を目指して、初「しまなみ海道」縦走に向かいます。

(当分、つづく)

(今治側で写真を撮り忘れて来島海峡大橋を降りて撮ったので尾道まで64kmですが、サイクリング初心者にとっては大きな数字です)

 

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