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オンデマンド印刷について
シンです。あと10日もするとゴールデン・ウィークに入ります。みなさん色々と連休の過ごし方の計画を立てられているのではないでしょうか。私はといえば、残念ながら今年もどこに出かけるでもなく、モノがあふれて収拾がつかなくなっている部屋の片づけで終わりそうです。
さて、最近のブログの記事では、新年度になって新しい仕事を始めたとか、3月の繁忙期を振り返ってという記事が続いていますが、私はというと、特に仕事の内容に変化があるわけでもなく、また繁忙期が終わってほっとする間もなく、次から次へと新たな仕事が来るので、繁忙期を振り返る余裕すらない状態です。
特に、4月の第3週はオンデマンドの大量出力があり、これにつきっきりで、ちょうど昨年の暮れに年賀状の宛名印字に追われていたのと同じような忙しさでした。そのため、このブログの記事もまた締め切りぎりぎり(厳密に言えば今回は締め切りを守れなかった)になってしまいました。
こういう時に限って、今自分がしている仕事のことを記事にしてしまう安易さをお許しください。そういうわけで、今回はオンデマンド出力のお話です。もしかすると、過去の記事と内容が重複する部分もあるかもしれませんが、その辺はおさらいということでご存じの方は読みとばしていただくということでご勘弁を。
オンデマンド印刷とは
オンデマンドとは英語の”on demand”からきていて、文字通り「要求に応じて」印刷するというのがオンデマンド印刷です。すなわち、必要なときに必要な量だけ印刷物を提供するということです。これは主としてコストの都合で、あらかじめ先で使う量も見越して、今すぐには使わない分もまとめて印刷物を作る通常の印刷とは根本的に異なるところです。
オンデマンド印刷の特徴
通常の印刷では小部数作るよりもまとめて作った方がコストが安くなりますが、オンデマンド印刷の場合は逆に部数が多くなればなるほど、印刷コストは高くつくというのも大きな違いでしょう。これはオンデマンド印刷では基本的に、一部あたりの制作コストが固定となっているためです。
従って、弊社でもオンデマンド印刷で印刷する部数は、通常はページものでは100部以下、多くても200部程度、ペラもの(チラシなど一枚の印刷物)などは2丁(A3用紙にA4を2枚つけて印刷する場合など)で500部程度というのが相場です。
オンデマンド印刷の種類
最近ではインクジェットによるオンデマンド印刷機も色々出てきているようですが、スピードとコストの問題等で、まだあまり広く普及しているとは言えないようです。したがってレーザープリンタ方式がまだまだ中心でしょう。この方式は分かりやすく言えば、一般的な事務機器として使用されるコピー機と同じとお考えください。
次に、色の観点から大きく分けると、モノクロかカラーかということになります。弊社の場合、カラー複合機、モノクロ複合機が各1台あります。
カラー複合機の方が年式が新しく、特に塗工紙(コート紙とも)や厚紙など様々な用紙に対応しているのが特徴で、年賀状のオンデマンド印刷でも毎年活躍しています。
一方のモノクロ複合機は、年式がカラー機よりも古いので、用紙は普通紙のみの対応、紙の厚みも厚いものでは定着が悪いという欠点はありますが、何よりもスピードがカラー複合機に比べて圧倒的に早いのが特徴です。ものにもよりますが、大体カラー複合機よりも1.5倍から2倍くらい高速です。
オンデマンドによる大量印刷に伴う問題
冒頭の方でもふれましたが、オンデマンド印刷は通常は小ロット向けの印刷手段です。しかし、部数が100部程度のページものであっても、ページ数が1、000ページを超えるようなものとなると、高速なオンデマンド機であっても非常に時間のかかる仕事になります。
今回、私が担当した仕事で、ページが1300ページの114部という出力がありましたが、通常のオンデマンド出力ではあまり問題にならないようなことが問題になりました。
まず第一に出力時間です。これはページがページなので当然と言えばそれまでですが、何しろ、総出力時間が30時間と、朝から晩まで休みなく出力したとして、一日10時間出力してもほぼ3日かかる計算です。
次に使用する紙の膨大さです。今回使用した用紙は一般的なコピー機でも使用されるA4判のPPC用紙です。しかし、使用する紙の量の総枚数は計算すると1300ページ×114部÷2(両面なので使用する紙の枚数は半分です)=74100枚!! 500枚包装のPPC用紙が148包み、500枚包装が5個入りの箱で約30箱使用する計算になります。モノクロ複合機の大容量トレーはこの用紙を一度に約2、000枚積むことが出来ますが、それにしても用紙補給回数は37回と非常に多くなります。
第2にコピー用紙の使用に伴って発生する大量の廃棄物の問題。コピー用紙の入っている段ボール箱はリサイクル可能なのでよいとしても、コピー用紙を包装してある紙は、内側にビニールのコーティングがしてあるので、そのままではリサイクルできません。従って一般ゴミとして廃棄するしかないのですが、そのゴミの膨大なこと。大きなゴミ袋がこれだけですぐに満杯になってしまいます。この包装紙も、何とかリサイクルできる材質に代えてもらうと、出るゴミも減ってよいのですが。
第3にモノクロ複合機の連続運転に伴う、発熱の問題。ご存じの通り、レーザープリンタ方式では原理上、通常の印刷のインク代わりのトナーと呼ばれる微細な粉に熱を加えて紙に定着させるという機構上、熱が発生することは避けられません。特に、今回のように1日10時間連続出力ということになると、出る熱は相当なものになり、機械の設置された部屋には熱がこもって非常に暑くなります。最初のうちは窓を空けてしのいでいましたが、天気が悪い日は窓も空けられないので、まだ時期的には早いのですが、空調で強制冷却するほかありませんでした。
終わりに
この記事を書いている現時点では、この大容量出力もほぼ終わり、ちょっと一息といったところですが、何やら同じような仕事、というか今回のものの倍くらいの部数のオンデマンドの仕事があるという話がきていて、ちょっと憂鬱です。できればこれは通常の印刷にしてほしいのですが…。では、今回はこの辺で。
「終わり」と「始まり」の季節
シンです。まだ時折寒い日もあったりしますが、寒さも峠を越え、大分過ごしやすい気候になってきましたね。春も間近に感じられる季節になりました。
一方、弊社は今、一年で最も忙しい繁忙期の真只中です。毎日慌ただしい日々が続いていますが、私はなんとか今のところ風邪もひかず、体調を崩すことなく過ごしています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
ところで、今の時期、学校などでは卒業の季節。物事の一区切りの「終わり」といった場面ががあちこちで見られます。しかし、間もなく4月ともなれば、逆に学校では入学、会社では入社という「始まり」の時期を迎えます。
毎年、当たり前のように繰り返される、この「終わり」と「始まり」ですが、今年、私の身近で一つの「終わり」がありました。これが今回のお話のテーマです。それは私の家のすぐ目の前のスーパーの閉店です。
何しろ、同じ町内会で(笑)、家の窓から間近に見えるほど近くにあったスーパーなので、週に何度かは必ず通う、私にとっては生活になくてはならない存在でした。もっとも、夜は9時までしか営業していなかったので、今のような繁忙期には家に帰り着いた頃にはとっくに閉店していて、利用するのはもっぱら休日のまとめ買いでしたが。
いずれにしても、私の家の立地の好条件からは「JR駅徒歩10分」「広電電停徒歩5分」と並んで目玉の一つであった「スーパーすぐ近く」という項目は消えてしまったわけで、これからしばらくは買い物をするにも、ちょっと遠くまで足を運ばなければならなくなり、とても困っています。
スーパー閉店の大きな原因は、どうやら競合する他のスーパーの相次ぐ近隣への出店の影響のようです。閉店の知らせがあったのは2月の下旬頃と、かなり唐突で、店の前の貼紙で閉店の予告を見た時には、にわかには信じられないような気がしたものです。
しかし、一つのスーパーが消えるということは、中に入っている100均ショップなどのテナント、パートの従業員の雇用消失、多種多様な商品の取引先への影響、店舗の敷地内に設置されている銀行のキャッシュコーナーの廃止等、私が想像していた以上に多大な影響があるということを今回のこの閉店劇でつくづく感じました。
また、閉店が公表されてからのそのスーパーの店内は、明らかに以前と比べて陳列コーナーの空きが目立つようになり、それは週を追うごとにますます顕著になっていったように思います。本当に閉店が決まった店というものは寂しいばかりだとつくづく思いました。
閉店してしまった今さら考えても遅いことですが、もし、そのスーパーが、せめてあと2年ほど持ちこたえることができたら、閉店はしなくても済んだかも知れない気がします。なぜなら私の家の近くには大きな団地ができつつあるからです。団地ができれば、当然客足が増えることも期待できるわけで、かえすがえすも、この団地ができるのがもう数年早ければなあ、と残念な気がしています。
しかし、誰かが言ったように、一つの「終わり」は一つの「始まり」であるに違いありません。考えてみるとこのスーパーが入る以前(確か私が小学生のころですからもうかれこれ30年近く前のことだと記憶していますが)にもこの場所には別のスーパーがありましたし、間もなく団地が完成するのを見越して、何か別のお店が入るのは間違いないことだと思われます。
私にとっては、できれば別のスーパーが入ってくれれば、また以前のように買い物の便利が良くなってありがたいのですが、その「始まり」がいつ、どういう形で行われるのか、今はまだわかりませんが、この新しい「始まり」に密かに期待しているところです。
以上で今回の私のお話は終わりですが、私の周りで起こったように、みなさんの周りでも今の時期は特に、様々な「終わり」と「始まり」のドラマが起こることでしょう。願わくば悲しく寂しい「終わり」が新たな希望の「はじまり」に変わりますように。では、今回はこの辺で。
そうだ、暖房器具を買おう!
シンです。2月もとうとう残り1週間を切りました。まだまだ寒い日が続きますが、みなさんは風邪などひかずに元気でお過ごしでしょうか。ところで、今年の冬は思いのほか、ここ数年になくとても寒い、と感じるのは私だけでしょうか(あるいは私の歳のせいでしょうか)。こんな寒さが続くと、会社ではエアコンが効いていて暖かいものの、暖房器具もない冷蔵庫状態の家に帰ったとたん風邪をひいてしまいそうです。これは何とかしなければ、今から会社がかき入れどきの大忙しの時期に風邪で会社を休むという最悪の事態に…。
そこで先日、ここ何年かぶりに久々に暖房器具を買いました。しかし、タイトルにもあるとおり、計画性もなく思いつきで買ったばかりに、結局あれもこれも買う羽目になりました。もうじき寒い季節も終わろうというこの頃ですが、みなさんの参考になればと思い今回は私の暖房器具購入のお話をすることにします。
最初の暖房器具
私の家で使える暖房器具というのは設置スペースの問題もあって、非常に小さなものに限られます。大きくてもよいのであれば、数年前に買ったハロゲンヒーターがあるのですが、大き目の扇風機大の大きさで、今ではどこにも置く場所がなく、使わずじまいになっています。
そこでまず最初に買ったのが、パソコンのUSBを電源にした電気スリッパです。電気スリッパと言って思い出すのが、はるか昔受験生だった頃、腰から下をすっぽり覆うようなキルト地のズボンの足の部分にヒーターが付いた「足温器」のお世話になっていたことです。あの足温器はどうなったのだろう?捨ててはいないにせよ、どうせ探しても見つからないだろうし、ちょっと懐かしい思いもあり、行きがけのパソコンショップで1,980円で売っていたのを、衝動買いしてしまいました。
しかし、使ってみたところ、一応スリッパはじんわりと暖かくはなるものの、靴下をはいた上で使わなければ温かいと実感するところまでは行かず、温度調整もできないという今ひとつの暖房器具でした。電源がパソコンと連動しているので、切り忘れの心配がないことと、この程度の温度では火事や低温やけどの恐れがないというのが利点と言えば利点ですが、やはりパソコン売り場ではなく、ちゃんとした家電量販店で買うべきだったなとちょっと後悔しました。
第2の暖房器具
そこで会社の帰りに、会社近くの家電量販店の暖房器具コーナーへ行ってみると、ちょうど在庫一掃セール中で色々な暖房器具が売っていました。最初に少なくとも温度調整ができて、もっと温かくなりそうな足温器を探しましたが、そこに売っていた足温器というのは、両足を揃えて入れるようなもので、昔私が使っていたような足の左右が分かれているものはありませんでした。おまけに足を暖めるしかできないのに5,000円前後と値段的にも全くお得感がありませんでした。仕方なく、もっと値段の安い、電気マットで両足を入れられるような機能がついたものを2,500円ほどで買うことにしました。
さらに電気マットを買った後、まだ時間があったので、その他の暖房器具を見ていると、狭い私の家でも使えそうな暖房器具が色々あるではないですか。その中で一番種類が多かったのが、「カーボンヒーター」と呼ばれる電気ヒーターの一種です。数年前はハロゲンヒーター一辺倒でしたが、今やカーボンヒーターに主役交代といったところのようです。しかし、大きさは手頃でも、値段は温度調節のない一番安いものでも4,000円以上するので、あまり値頃感がありません。結局その店ではカーボンヒーターは買わずに帰ることにしました。
第3の暖房器具
しかし、その帰り道、念のために私の家の近くにごく最近できた電機量販店にも寄ってみることにしました。すると、先ほどの店にはなかった機種がありました。値段がついていなかったので、店員さんに聞いてみると、今日陳列したばかりの明日の広告売り出し商品とのこと。値段も先ほどの店のものより若干安い上に、安くても温度調節が強弱2段階でできるということもあって、これを買うことにしました。値段は4,000円でおつりがきました。
早速家に帰って使ってみると、これがなかなか暖かく、これで寒い日でも大丈夫と一安心です。その後は暖かい日が続いたりして、もう少し辛抱すれば暖房器具は買わずに済んだのかも、とまたちょっと後悔しましたが、その後また寒い日があったりして、この記事を書いている今も使っているところです。このカーボンヒーターと、足元には単独では暖かさが物足りないUSBの電気スリッパがあれば非常に快適です。カーボンヒーターの前に買った電気マットは今のところは出番がなさそうですが、また使う機会もあるでしょう。
おわりに
さて、これで今回の私の暖房器具購入のお話はおしまいですが、カーボンヒーターを買ったお店の店員さんのお話では、こういったヒーターなどの安価な暖房器具の製造からは大手の電気メーカーはほぼ撤退してしまったというお話でした。言われてみれば、ヒーターなどの暖房器具では、確かに聞きなれないメーカーの製品がほとんどでした。大手の家電メーカーは最近の円高の影響もあって、採算面からエアコンなどの高収益商品に注力しているためではないかと推測されます。
暖房器具一つを見ても、今の世の中の経済情勢が反映されている気がして、私にとってはとても目からウロコの思いでした。みなさんも、まだしばらく寒い季節が続きますので、ぜひ自分に合った暖房器具を見つけて乗り切ってください。では今回はこの辺で。
シンの今年(2012年)の抱負
シンです。早いものでこの前新年が明けたと思っていたら、気が付けばもう1月も残りあとわずか。このところ寒い日が続きますが、みなさんは風邪などひかずに元気でお過ごしでしょうか。
今月のブログメンバーの投稿記事を見ると、今年の抱負関係の話題が多いようです。そこで、わたしも遅ればせながら、今年の抱負を述べてみようと思います。
わたしの今年の抱負は、「ブログの記事を締め切りに間に合わせる」ことです。
なんだ、そんなことか、またえらくささやかな目標だなと言われるかもしれませんが、日々の仕事に追われていると、これがなかなか大変なのです。間に合わなかったら、他のブログのメンバーにも迷惑がかかってしまうので、それだけは避けたいところです。
事実、昨年最後のわたしのブログなども、今だから明かせるのですが、本当にぎりぎりで間に合ったような状態でした。ちょうど年賀の宛名の仕事などで連日大忙しだった頃で、会社で記事を書く余裕などどこにもなく、家でようやく締め切りの前日の晩にやっと書くことができたのです。内容的に、ちょうどその時に自分がやっている仕事に関係あるものだったので、どうにか一晩で書くことができたのは不幸中の幸いでした。これが他の内容だったらとてもこうは行かなかったでしょう。間に合いはしたものの、十分な見直しをする時間もなく、いささか不出来な内容であったのではないかと恐れる次第です。
もちろん、こんなことにならないように、時間がある時に記事を書き溜めておくことができれば一番よいのですが、これもネタがあればの話で、最近はネタを探すのにもなかなか苦労します。ブログ以前にメルマガをやっていた頃は、今ほどネタを探すのに苦労しなかったような気がするのですが、メルマガでネタを使い果たしてしまったせいなのか、それともわたしが年をとって新しいアイデアが出てこなくなったせいなのか、どちらなのでしょうね(笑)。
例えば、昨年の終わり頃にシリーズものでやった、「おススメの本」の記事だったら、わたしにとってはいくらでも書ける気がするのですが、今年は原点回帰というか、ブログも極力印刷に関連する内容にしようという方針になったこともあって、この手もそうそうは使えなくなってしまいました。
しかし、そう言ってできない理由ばかりを挙げていても仕方がありません。印刷業界も日進月歩で新たな技術が生まれているので、まず久しく怠っていた、常日頃からアンテナを張って、この業界の新しい動向に気を配ることから始めなければと思っています。
実は、時期的には最大の難関はこれからです。それは弊社にとって一年で一番のかき入れ時である3月の年度末が控えているからです。これはブログのメンバー全てに関係するので、この時期はメンバー全員が記事を書くのに苦しむことが予想されます。ですから、もしこの時期のブログの記事の内容が仮に今ひとつだとしても、これは忙しくて余裕がなかったのかしらと温かい目で見ていただき、笑って許していただけるとうれしいのですが…。
というわけで、末筆ながら今年もニシキプリントのブログをよろしくお願いいたします。
かなり短めですが、今回はこの辺で。
年賀状の宛名印字について

(c) Graph-S|写真素材 PIXTA
シンです。
今年も残すところあとわずかになりました。私は毎年この時期、年賀状の宛名印字の仕事で忙殺されるのですが、今年もちょうどその真っ只中で、大変あわただしい日々を過ごしています。
最近はパソコンと宛名印字用のアプリ(有名どころでは「筆まめ」等)が普及しているので、あとはインクジェットプリンタさえあれば、誰でも手軽に宛名印字ができるようになりましたが、今回は、宛名印字のアプリの特徴や、できれば避けていただきたい入力の仕方をご紹介し、印刷会社でのネガの宛名印字の業務の一端をご紹介しようと思います。
宛名印字用のアプリについて
私が会社で使用している宛名印字用のアプリは「宛名職人2007」(ソースネクスト)です。
未だに2007年版のアプリ?と思われるかもしれませんが、個人で使用するわけではないので、裏面の干支の絵柄用のデータの新旧は全く関係ないわけで、宛名の方の機能しか使用しないので、これでも使用に問題はありません。このアプリは、もともとAGENDAという会社が販売していたアプリですが、かなり古くからあり、いまだにMAC版の宛名のアプリも出ているのはこれぐらいではないでしょうか。
このアプリ、「筆まめ」等に比べると、かなりマイナーですが、私がこのアプリの何が一番気に入っているかというと、動作が非常に軽く、かなり細かくカスタマイズできるという点です。私が会社で使用しているパソコンはかなり旧式で、OSもいまだXPなので、動作の重いアプリは使用するのはかなり辛い状況です。実際、以前に「筆まめ」もインストールしたこともありますが、動作がやたらに重く、今では全く使用していません。その点、「宛名職人」は動作が極めて軽いので、私のパソコンでも快適に使用できます。
また、「筆まめ」の最新のバージョンがどうかは分からないのですが、以前にインストールした「筆まめ」(Ver.13だったと思いますが)では、レイアウトの細かい設定はできないようでした。もちろん、あまり使い込んでいないアプリなので、ひょっとしたらカスタマイズするメニューを見落としていた可能性もありますが、その時の私には方法がわからなかったのです。その点、「宛名職人」はかなり細かいカスタマイズ、たとえば宛名の会社名や役職、氏名等の行間の細かい設定が簡単にできたりするので、お客様からの要望にも応えやすいというメリットがあります。
もちろん、「宛名職人」にも不満な点も多くあり、「筆まめ」の最新バージョンでは書道の専門家の監修による美しいレイアウトができるという話もパンフレットで見かけて、魅力を感じないわけではありませんが、長らく使い慣れたアプリをそう簡単に乗り換える気にもなかなかなれないというのが本音です。
確かに、個人で使用するには、裏面の干支のイラストが盛りだくさんで、郵便番号を入力しただけで住所が自動的に入力される等の宛名の入力支援機能が充実した「筆まめ」がおすすめなのは確かですが、バージョンが上がるたびにアプリの容量、おまけの画像や素材のコンテンツの容量も増える一方で、今やDVDでなければアプリのデータが納まらなくなってしまっている状況を見ると、メーカー間の販売競争の結果とはいえ、いささかユーザー本位を無視した不毛なコンテンツの水増し競争と思えなくもありません。
逆に「宛名職人」はコンテンツの容量では「筆まめ」に及ぶべくもありませんが、動作の軽さ、カスタマイズの容易さで、どちらかと言えば「玄人好み」のアプリと言えると思います。
できれば避けたい宛名データの入力仕方の例
宛名印字では、ほとんどの場合、お客様からデータをいただいて、それをもとに作業しますが、お客様からいただく宛名のデータ(主にマイクロソフトのエクセルデータ)の入力の仕方は様々で、こういう入力の仕方をすると宛名出力用のデータ作成が大変になるというものがあります。以下にできれば避けていただきたいというパターンをご紹介しましょう。
1.会社名と人名を同じセルに入力する
なぜこれがいけないのかというと、宛名では会社名には「御中」、人名には「様」という敬称をつけなければいけませんが、同じセルに入力してしまうと、宛名のアプリにはどちらをつけるべきか判断できないので困るわけです。中には「宛名敬称」用のセルに、つけるべき敬称を入力してくださっているお客様もいらっしゃるので、その場合にはその敬称を引っ張ってこれるので問題ありませんが、そうでない場合には、アプリが判別できるよう、会社名と人名が別のセルになるように手作業でせっせと分けてやるしかありません。
2.人名の前に役職名を入力
このように入力されていると、宛名の文字サイズが非常に小さくなるのと、役職名と人名が同じ文字サイズで処理されてしまうので、非常に見栄えが悪くなってしまいます。
バランスから言って、役職名は人名よりも小さめでなければ格好が悪いのです。
これが横組みで、すべて10.5ポイント程度の大きさで明朝やゴシックなど普通のフォントで印字するのであれば問題ありませんが、縦組みで行書体や楷書体を使用して、かなり大きな文字サイズで印字するとなるとこのような問題が出てくるわけです。
「筆まめ」の最新バージョンでこうした問題に対処できるのかどうかはわかりませんが、「宛名職人」では、こうした場合、役職を別のセルに分けるしか解決方法はなく、これも手作業になってしまいます。
3.各セルのデータの末尾に余分な空白が入っている
「宛名職人」を始めとする宛名印字用のアプリでは、文字数に応じて文字サイズを自動調整するように設計されています。データの末尾に余分な空白があると、その空白分だけ文字が小さくなってしまうので、都合が悪いわけです。
特に問題なのが、人名の後ろの余分な空白で、「様」の敬称と人名の間が間延びして非常に見栄えが悪くなってしまいます。こうした場合は、先の2例とは異なり、エクセルをいったんCSVというカンマ区切りつきのテキストデータに変換して、テキストエディタで余分な空白を一括で削除し、それを宛名印字のアプリで読み込めばOKなので、少しは対処が楽です。
以上が主な印刷業者にとってはありがたくないデータの入力の仕方の例ですが、1、2の例から言えることは、入力の項目はなるべく細分化し、「会社名」、「所属部署」、「役職」、「人名」、「郵便番号」、「住所」といった項目で分けておくのがよいといえます。住所については、番地以降は会社あてなどでは「○○ビル4F」などというものが多く、比較的長くなりがちなので、「住所2」として分けていただければなお良いのですが、よほど長いものでない限り、わけなくても支障ありません。ただし、あまりにも長い住所があると、「宛名職人」など宛名のアプリによっては文字切れが起きて住所の終わりの方が切れてしまうものがあるので(切れてしまった場合はそのレコードにチェックマークがついてわかるようになってはいますが)、セルをあらかじめ分けておくほうがあとの修正の手間は減ります。
最後に
ここまで読んでくださったみなさんは、かく言う私は宛名印字アプリを駆使して、さぞ見栄えのよい年賀状を出していると思われたかもしれませんが、残念ながら、私個人は年賀状はまだ手書きです。一番の理由は、毎年件数が十数枚ほどしかなく、宛名ソフトでデータベース化するメリットがあまりないからなのですが、もしかすると、会社で毎年この時期年賀の宛名印字ばかりしているので、年賀宛名用のソフトを家でも使うと、仕事を家にまで持ち込むような気がして心理的に抵抗があるからなのかもしれません。
私も、そそろそろ年賀状を書かないと、相手先に元旦に着かないので準備、準備と。
みなさんも年賀状は元旦に確実に着くよう、なるべくお早めにお出し下さい。
それと私が担当するメルマガは今回が今年最後になります。少し早い気もしますが、みなさんよいお年をお迎え下さい。また、来年もよろしくお願いいたします。
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